3月20日の日記
2006年3月20日「宇宙まで」
小梢の先でとまる雀のひとりごと
「宇宙まで いってみたいな」
今日の風なら うまくつかめばいけない事もないかもね
電柱から意地の悪い野次を飛ばす鴉
馬鹿な夢をお持ちでないよ と下をゆく散歩中の飼い犬
「私達のように おまえをひと噛みイチコロにできる存在でも
この縄を解くだけでもひと苦労だ
世の中はそんな簡単に出来てはいないよ
ごらん この縄の先の人間を
宇宙にいけるのはコイツラの中でもほんのひとにぎり
こいつだって死ぬまで宇宙になどいけないよ
ひと噛みイチコロのお前のみる夢ではないね」
風が枯れた木の葉を攫ってゆく
雀はその小さな小さな翼で
遠くへ遠くへ飛んでゆく
まだ 風は冷たい
金色の夕空
なびく猫の髭
そっと瞼を閉じて 自由を思う
小梢の先でとまる雀のひとりごと
「宇宙まで いってみたいな」
今日の風なら うまくつかめばいけない事もないかもね
電柱から意地の悪い野次を飛ばす鴉
馬鹿な夢をお持ちでないよ と下をゆく散歩中の飼い犬
「私達のように おまえをひと噛みイチコロにできる存在でも
この縄を解くだけでもひと苦労だ
世の中はそんな簡単に出来てはいないよ
ごらん この縄の先の人間を
宇宙にいけるのはコイツラの中でもほんのひとにぎり
こいつだって死ぬまで宇宙になどいけないよ
ひと噛みイチコロのお前のみる夢ではないね」
風が枯れた木の葉を攫ってゆく
雀はその小さな小さな翼で
遠くへ遠くへ飛んでゆく
まだ 風は冷たい
金色の夕空
なびく猫の髭
そっと瞼を閉じて 自由を思う
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